

京都の桂にある、パチンコ店の地下階にあった居酒屋の改修である。
真っ黒な空間のなかに〈借景〉を用いる。


庭は中心にあるのがよい。人々が居座るとき、変哲のないビルタイプの四角い部屋の中央は使い道がないものである。部屋の中央に中庭を通す。端から端まで迷わず通す。幅1.2m、長さ10.8mの川のような形に石を敷き、50個の青い照明を埋める。境界は紫の格子を101本立てる。
真っ黒ななかに、色ははっきり用いる。中庭は青、格子は紫、壁は黄、テーブルは赤。地下は外界が見えない。だが、中庭に4色の色を重ねて見るとき、向こう側にあるものがかわる。向こうは、摩天楼か、星くずか、いいえ、寺院か、月光か。
桂は、京都と大阪の双方へ通う人々が住む。夜6時からの営業である。場所が駅前であることや京都大学の移転等を見込み、団体客もターゲットである。普段、小上がり席は簾によって仕切る。宴会時に簾をあげ、テーブルをつなぎ、30名の団体が使う。その際にも、中庭という特異なしきいがそのさわぎを気にさせない。

桂は、京都と大阪の双方へ通う人々が住む。夜6時からの営業である。場所が駅前であることや京都大学の移転等を見込み、団体客もターゲットである。普段、小上がり席は簾によって仕切る。宴会時に簾をあげ、テーブルをつなぎ、30名の団体が使う。その際にも、中庭という特異なしきいがそのさわぎを気にさせない。
